新天文学(読み)シンテンモンガク

デジタル大辞泉 「新天文学」の意味・読み・例文・類語

しんてんもんがく【新天文学】

原題、〈ラテンAstronomia novaケプラーの著した天文学書。1609年刊。ティコブラーエによる火星運動の観察記録から、ケプラーの第1法則楕円軌道の法則)、第2法則(面積速度一定の法則)を導き、同書で初めて発表した。→ケプラーの法則

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の新天文学の言及

【ケプラー】より

…天文学者としての仕事では,T.ブラーエのいたルドルフ2世治下のプラハでともに研究に従事し,その死後はブラーエの観測をまとめるとともに自分も天体観測を行って,《ルドルフ表》を1627年に完成させている。惑星運動の物理的原因の探究に関心をもち,太陽から発散する力によって惑星の運動,ケプラーの第1,第2法則をも説明しようとした試みは,《新天文学》(1609)に見えている。 17世紀の近代科学建設期に活動した彼の研究や発見の契機には,彼独特の美意識,新プラトン主義的な神秘思想が潜んでいる。…

※「新天文学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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