方広会(読み)ほうこうえ

精選版 日本国語大辞典 「方広会」の意味・読み・例文・類語

ほうこう‐え ハウクヮウヱ【方広会】

〘名〙 下臈分の寺僧が出仕する論義法要。東大寺、興福寺に知られる。「ほうごえ」「ほごえ」ともいう。
東大寺要録(1134)四「恵運僧都記録云、弘仁二年十二月卅日、東大寺講堂、方広会登高座竪義」

ほご‐え ‥ヱ【方広会】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の方広会の言及

【寺事】より

…また反面,多宗派に共通の法要形式を同一の目的で勤修する場合でも,行事の名称は必ずしも同一とはならない。たとえば,僧侶の学識試第を目的として竪義論義を勤修する場合,行事の名称を華厳宗では方広会(ほごえ),法相宗では慈恩会(じおんね),天台宗では法華大会(ほつけだいえ),真言宗豊山派では伝法大会(でんぼうだいえ)(伝法会)と称する類である。
[寺事の規模と法要のかたち]
 寺事催行の規模はさまざまである。…

※「方広会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android