方解石型構造(読み)ホウカイセキガタコウゾウ

化学辞典 第2版 「方解石型構造」の解説

方解石型構造
ホウカイセキガタコウゾウ
calcite type structure

硝酸ナトリウム型構造ともいう.方解石CaCO3に代表される構造で,組成ABX3で表される.三方晶系で空間群Rcに属し,三方晶の単位格子中に2化学単位が含まれる.平面三角形の陰イオンBX3は金属原子Aとひずんだ岩塩型構造を形成しており,Aは正八面体配位をとる.方解石CaCO3のほか,AgNO3,NaNO3,FeCO3,MgCO3,YBO3などの硝酸塩炭酸塩ホウ酸塩などがこの構造をとる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む