日並ぶ(読み)ケナラブ

デジタル大辞泉 「日並ぶ」の意味・読み・例文・類語

け‐なら・ぶ【日並ぶ】

[動バ下二]日数を重ねる。いく日も費やす。
「馬ないたく打ちてな行きそ―・べて見てもわが行く志賀にあらなくに」〈・二六三〉

なら・ぶ

日数を重ねる。
「我が背子せこがやどのなでしこ―・べて雨は降れども色も変はらず」〈・四四四二〉

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精選版 日本国語大辞典 「日並ぶ」の意味・読み・例文・類語

け‐なら・ぶ【日並】

  1. 〘 自動詞 バ下二段活用 〙 日数をかさねる。
    1. [初出の実例]「馬ないたく打ちてな行きそ気並(ケならべ)て見てもわが行く志賀にあらなくに」(出典万葉集(8C後)三・二六三)

ひ【日】 並(なら)

  1. 日数が重なる。日々が経過する。けならぶ。
    1. [初出の実例]「あかねさす日不並(ひならべなく)に吾が恋は吉野の川の霧に立ちつつ」(出典:万葉集(8C後)六・九一六)

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