日本と核兵器

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日本と核兵器

原爆を投下された日本は第2次大戦中に旧軍が原爆開発を試みたが、戦後は反核世論を背景に核廃絶を提唱してきた。1956年施行の原子力基本法は原子力利用を「平和目的」に制限、67年に佐藤栄作首相が非核三原則を唱えると国是となった。一方、60年代には政府内で核武装研究がひそかに行われ、米国と核持ち込みの密約を交わして「核の傘」に依存してきた。核拡散防止条約(NPT)が無期限延長された95年の直前にも核保有の是非が防衛庁(現防衛省)内で検討された。現在の安倍政権は2017年採択の核兵器禁止条約に否定的な態度を示し、核抑止力強化を優先している。

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