最新 地学事典 「日立変成岩類」の解説
ひたちへんせいがんるい
日立変成岩類
Hitachi metamorphic rocks
阿武隈山地最南端に分布する古生層からなる変成岩。北は入四間(いりしけん)花崗閃緑岩に貫かれ,東・南は古第三系に不整合で覆われる。M.Tagiri(1971)は西堂片片麻岩を西堂平層とし,変成岩全体を下位から西堂平層・玉簾層・赤沢層・大雄院層・鮎川層に区分。西堂平層は黒雲母片麻岩が主。玉簾層は角閃石片麻岩が主。赤沢層は角閃岩・変成珪長質片岩・変成火砕岩が主。大雄院層は大理石に富み,泥質~砂質片岩と緑色片岩を挟む。鮎川層は粘板岩が卓越するが,砂質片岩の砕屑粒はほとんど火山岩片からなる。M.Tagiri et al.(2011)は,西堂平層から約510Ma,玉簾層から約507Ma,赤沢層から約507・505MaのSHRINP年代を報告している。これらの地層は広域的に緑色片岩相~角閃岩相の低圧型変成作用を受け,東から西に向かって変成度が高くなる。
執筆者:黒田 吉益・田切 美智雄・中井 均
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

