区分(読み)クブン

デジタル大辞泉 「区分」の意味・読み・例文・類語

く‐ぶん【区分】

[名](スル)
くぎって分けること。区別していくつかに分けること。区分け。「区分された分譲地
論理学で、ある概念外延一定の原理に従っていくつかに分けていく論理的操作類概念をそれに従属する種概念に分けること。
[類語]区別区分け小分け分割差別けじめ分ける区割り分節小分け細分細別区切り分かち

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精選版 日本国語大辞典 「区分」の意味・読み・例文・類語

く‐ぶん【区分】

  1. 〘 名詞 〙
  2. くぎってわけること。くわけ。わかち。区別。分割。
    1. [初出の実例]「さやうのかたにはさらにえくふんすまじき身になん侍ると申ししかば」(出典:能因本枕(10C終)八六)
    2. 「此地球を幾個に区分して其区内に党与を結び」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉六)
  3. 類の中に種を挙げ、種の中に下位種を挙げて、分けていく論理的操作。たとえば、生物を、人間、動物、植物に分け、人間を日本人、中国人等に分けていくこと。〔哲学字彙(1881)〕
    1. [初出の実例]「小説を其主意より見て区分(クブン)すれば二種あり」(出典小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上)

く‐わけ【区分】

  1. 〘 名詞 〙 全体をいくつかに分類したり、区切ったりして分けること。くぶん。
    1. [初出の実例]「多数の信徒は犇々(ひしひし)と詰めかけて、市内各区別(クワケ)にした控室に陣取って」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉三月暦)

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普及版 字通 「区分」の読み・字形・画数・意味

【区分】くぶん

しきりをつけて分ける。〔晋書、摯虞伝〕び、聚區して三十卷と爲し、別集と名づく。各之れが爲に辭理の當(けふだう)を論じ、世の重んずると爲る。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「区分」の解説

区分

ある事象や概念を,大きな集合から小さな集合へと段階的に分けていくこと.区分には,段階ごとに分けていく基準が必要で,それを区分特性という.また,大きな集合を区分することで形成された下位の集合を,大きな集合を区分する区分肢という.さらに,区分される集合を被区分体という.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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