旧記集(読み)きゆうきしゆう

日本歴史地名大系 「旧記集」の解説

旧記集
きゆうきしゆう

一冊 朝山十郎兵衛編か

成立 文化七年

原本 久留島家

解説 (一)久留島家系譜・(二)村上家系譜・(三)田坂道閑覚書(寛文三年一一月一五日)(四)来島通総一代記・(五)大林浄真覚書(慶安六年正月五日)(六)嶋武左衛門覚書(申七月五日)(七)秋山文右衛門覚書・(八)嶋内蔵丞覚書・(九)嶋官兵衛覚書の九部からなり、総称して旧記集という。久留島氏の伊予以来の譜代重臣の家に伝わる記録に基づいて、来島通総・康親の事績および近世初頭豊後森藩成立当時の状況が事細かに記述されている。田坂氏・大林氏・秋山氏らは同時期に通総・康親に仕えた譜代の家臣で、その証言は微妙に食違っており、また田坂道閑覚書などでは控として同家に残した留書と久留島家へ提出した覚書との表現に差異があり、興味がもたれる。

活字本 玖珠郡史談二四―三二号

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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