昔の剣今の菜刀(読み)ムカシノツルギイマノナガタナ

デジタル大辞泉 「昔の剣今の菜刀」の意味・読み・例文・類語

むかしつるぎいま菜刀ながたな

若いころには有能であった人も、年をとると役に立たなくなることのたとえ。古いものは今の役には立たないことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「昔の剣今の菜刀」の意味・読み・例文・類語

むかし【昔】 の 剣(つるぎ)(いま)の菜刀(ながたな)

  1. 昔、剣として用いられたものも、今はせいぜい菜刀の役にしか立たないの意で、すぐれた人も老いた今は物の役に立たなくなっているということ。また、すぐれたものも、古くなると時世に合わなくなるということ。昔千里も今一里。〔北条氏直時代諺留(1599頃)〕
  2. 昔のよいものよりも今の役に立つもの。いくらよくても役に立たない古いものよりは、くだらなくても今の役に立つものの方がよいということ。
    1. [初出の実例]「昔のつるぎ今のながたなで、家がらよりは当世は金持がよい」(出典:長者貧者見立狂歌問答(1834か))

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ことわざを知る辞典 「昔の剣今の菜刀」の解説

昔の剣今の菜刀

昔、剣として用いられたものも、今はせいぜい菜切り包丁の役にしかたたない。すぐれた人も年老いた今となっては物の役にたたなくなっているというたとえ。また、すぐれたものも、古くなると時世に合わなくなることのたとえ。

[類句] 昔千里も今一里

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