時世(読み)トキヨ

デジタル大辞泉 「時世」の意味・読み・例文・類語

とき‐よ【時世】

時代時節。「時世を経る」
その時の世の中。その時代の風潮。「時世に従う」
[類語]時代年代時期世紀時世じせい時節ときエポック

じ‐せい【時世】

時とともに移り変わる、世の中。時代。ときよ。「いやな御時世だ」
[類語]時代年代時世ときよエポック時期世紀時節

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精選版 日本国語大辞典 「時世」の意味・読み・例文・類語

とき‐よ【時世・時代】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 時と世。時代(じだい)。時節。
    1. [初出の実例]「時世へて久しくなりにければ」(出典:伊勢物語(10C前)八二)
  3. その当時の世の姿。その時その時の世の風潮。また、その時の人々。時勢
    1. [初出の実例]「時世にうつろひて、おぼえ衰へぬれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  4. その時代での権力のさま。権勢
    1. [初出の実例]「大殿の君を、うつくしげなりと世人もて騒ぐは、なほときよに寄れば人の見なすなりけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)松風)

じ‐せい【時世】

  1. 〘 名詞 〙 時代。また、その時代その時代の世の中。また、その状態
    1. [初出の実例]「宗岡秋津久住大学、不時世」(出典江談抄(1111頃)四)
    2. 「漢医は古方、後世とも廃止どうぜんの時世(ジセイ)に及んだゆゑ」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)
    3. [その他の文献]〔漢書‐叔孫通伝〕

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普及版 字通 「時世」の読み・字形・画数・意味

【時世】じせい

ときよ。その時代。唐・白居易〔上陽白髪の人〕詩 小頭鞋履(あり)、衣裳窄(せま)し (せいたい)眉に點じ、眉細く長し 外人見ず、見れば應(まさ)に笑ふべし 天寶の末年、時世の粧(よそほ)ひ

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