化学辞典 第2版 「映進面」の解説
映進面
エイシンメン
glide plane
結晶内の原子配列の対称性を表現する要素の一つ.鏡映に引き続いて面に平行な並進を行うことを映進とよび,この対称操作を定義する面(鏡面を行う面)を映進面という.結晶の場合,m回の映進の繰り返しで初期位置と等価な位置に戻るためにはm = 2または4となる.m = 2のとき,並進方向が結晶のa,b,c軸および面対角線方向の場合の映進面をそれぞれa,b,c,nで表す.m = 4のとき,並進方向は面または体対角線方向で,この種の映進面をダイヤモンド映進面とよび,dで表す.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報