春のいそぎ(読み)ハルノイソギ

デジタル大辞泉 「春のいそぎ」の意味・読み・例文・類語

はるのいそぎ【春のいそぎ】

伊東静雄の第3詩集。昭和18年(1943)刊行。題名幕末志士伴林光平の歌「たが宿の春のいそぎかすみ売の重荷に添へし梅の一枝」に由来

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の春のいそぎの言及

【伊東静雄】より

…保田,萩原朔太郎らの激賞を受け,文芸汎論賞を受賞した。北村透谷賞受賞の第2詩集《夏花》(1940)で,一転して観照的詩風を確立,第3詩集《春のいそぎ》(1943)では戦時下の庶民の心情をこまやかに歌い,第4詩集《反響》(1947)では敬虔(けいけん)に人生に対する姿勢を平明に表現した。49年肺結核を発病,闘病も及ばず53年没した。…

※「春のいそぎ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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