志士(読み)シシ

デジタル大辞泉 「志士」の意味・読み・例文・類語

し‐し【志士】

高い志を持った人。国家社会のために献身しようとする人。「勤王志士
[類語]義士義人義民

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精選版 日本国語大辞典 「志士」の意味・読み・例文・類語

し‐し【志士】

  1. 〘 名詞 〙 高い志を持った人。また、国家、社会のため自分の身を犠牲にして力をつくそうとする人。国士
    1. [初出の実例]「志士は悪食を恥ぢず、飽満暖衣すれば勤(つとめ)必ず怠る」(出典山鹿語類(1665)二一)
    2. 「志士や浪人の気味の悪いこの沈黙とはどうだ」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)
    3. [その他の文献]〔孟子‐万章・下〕

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普及版 字通 「志士」の読み・字形・画数・意味

【志士】しし

義を志す人。〔孟子文公下〕志士は壑(こうがく)に在る(死して、屍を谷に捨てられる)をれず、士は其の元(頭)を喪(うしな)ふをれず。

字通「志」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「志士」の意味・わかりやすい解説

志士
しし

一般に明治維新に際して,倒幕派すなわち尊王派の側に立って脱藩して活躍した武士たちをいう。しかし,志士には私事ではなく心身ともに国家大義に従事しているという意味が含まれているため,維新だけではなく私心なく広く国事に殉じる者を志士ということもある。

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防府市歴史用語集 「志士」の解説

志士

 国や社会のために、自分のことを犠牲にしてでもしようとする目的理想をもっている人のことを言います。

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世界大百科事典(旧版)内の志士の言及

【草莽】より

…19世紀になると危機意識の一般化に対応して地方の農村に住む豪農層にも草莽の意識が広まり,幕末の安政期(1854‐60)には政治的決起論としての〈草莽崛起(くつき)〉論が生み出された。これは吉田松陰を典型として唱えられ,1860年代の志士輩出の要因となる。〈草莽崛起〉論による運動は,脱藩浪士と豪農商出身の志士を中心的担い手とし,まず身分的制約をこえて国事を談じ政局に関与しようとした〈処士横議〉から,天誅さらに集団的蜂起へと展開をみせた。…

※「志士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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