朝日日本歴史人物事典 「春富士正伝」の解説
春富士正伝
江戸中期の正伝節の太夫。前名宮古路哥内。初代宮古路薗八の高弟。宝暦8(1758)年,春富士と改姓,正伝と称し,のちに出雲掾を受領する。宝暦(1751~64)末には江戸に下り,正伝の名で正伝節を広めた。明和5(1768)年ごろ,3代目宮古路薗八と改名,江戸に薗八節を残すきっかけを作った。天明(1781~89)初年ごろ,没したらしい。<参考文献>竹内道敬「正伝節研究ノート」(『近世芸能史の研究』)
(根岸正海)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報