春富士正伝(読み)はるふじ しょうでん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「春富士正伝」の解説

春富士正伝 はるふじ-しょうでん

?-? 江戸時代中期の浄瑠璃(じょうるり)太夫
京都の人。初代宮古路薗八(そのはち)の門弟。宝暦8年(1758)春富士と改姓,正伝と称する。のち出雲掾(いずものじょう)を受領。宝暦末に江戸吉原にうつり,豊後節(ぶんごぶし)の一派正伝節をひろめた。明和5年(1768)ごろ3代宮古路薗八をついだ。天明(1781-89)初年ごろ死去。前名は宮古路哥内(かない)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の春富士正伝の言及

【浄瑠璃】より

…河東節,豊後三流,新内節を江戸浄瑠璃ともいう。豊後掾の門弟宮古路薗八が京で薗八節(宮薗節)を広め,この分派の春富士正伝が正伝節を上方の歌舞伎で語り,豊後掾の門弟宮古路繁太夫は繁太夫(しげたゆう)節を元文(1736‐41)ころから大坂の劇場や座敷で語った。河東節,新内節,薗八節などは酒席で多くうたわれたので肴(さかな)浄瑠璃,歌浄瑠璃といわれた。…

※「春富士正伝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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