暇を乞う(読み)いとまをこう

精選版 日本国語大辞典 「暇を乞う」の意味・読み・例文・類語

いとま【暇】 を 乞(こ)

  1. 休暇を願い出る。ひまをもらう。
    1. [初出の実例]「此三日は休沐(きうほく)の日なれども、其れにもいとまをえこわぬぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)三)
  2. 人に別れを告げる。離別する。
    1. [初出の実例]「としかげ、三人の人にいとまをこひて、斧の声の聞こゆるかたに、とき足をいたして」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  3. いとま(暇)を取る
    1. [初出の実例]「齢過五十於夫、出家為尼」(出典:中右記‐大治二年(1127)五月四日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android