暗紛(読み)くらまぎれ

精選版 日本国語大辞典 「暗紛」の意味・読み・例文・類語

くら‐まぎれ【暗紛】

〘名〙 くらやみに紛れること。また、その時刻またはその場所
※能因本枕(10C終)一六五「日暮れてくらまきれにぞ、過ぐしたる人々皆立ちまじりて」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)二「狩場の暗(やみ)のくらまぎれ」

くらがり‐まぎれ【暗紛】

〘名〙 くらやみに紛れること。くらやみの中にあって見わけがつきにくくなること。また、その時や場所。
※虎明本狂言・石神(室町末‐近世初)「くらがりまぎれに、おぬしがやしゃぢになって」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android