月の地質学(読み)つきのちしつがく

最新 地学事典 「月の地質学」の解説

つきのちしつがく
月の地質学

lunar geology

アポロ計画以前は,地上観測による月表面の色の違い,クレーター放出物や溶岩流の被覆層序,クレーター数密度による相対地質年代により地質区分されていた。その後,アポロ計画とルナ計画で持ち帰られた試料の放射年代測定により絶対年代の目盛が入った。新しい時代から順に,コペルニクス紀,エラトステネス紀,インブリウム紀,ネクタリス紀,先ネクタリス紀に区分される。米国の月周回衛星クレメンタイン以降,数々の全球探査が行われ,鉱物構成による地質区分も行われている。その結果,嵐の大洋KREEP地域(PKT),長石質高地地域(FHT),南極エイトケン盆地地域(SPA)が見出された。月の裏側については今後の着陸探査によってさらに地質区分が細分化される可能性もある。月の地殻深部を構成する岩石種や,月の表と裏の垂直構造の違いの原因などが,未だ解明されていない月地質学の課題である。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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