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有松絞 アリマツシボリ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

有松絞

有松・鳴海絞」として国の伝統的工芸品に指定されている。名古屋市緑区の有松地区は一大産地。江戸時代に旧東海道で人気の土産品となったのが始まりで、400年の歴史を持つ。糸で縫ったり、くくったりするなど多数の技法があり、染料に浸すことで模様を作る。愛知県絞工業組合によると、組合員は発足時の1967年は129社あったが、現在は20社まで減った。

(2016-08-29 朝日新聞 夕刊 1社会)

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百科事典マイペディアの解説

有松絞【ありまつしぼり】

名古屋市緑区有松を中心に生産される絞染。慶長年間(1596年―1615年)に竹田庄九郎が創始,尾張藩の保護により発達。技法は三浦絞をはじめ縫い絞,巻上げ絞など多種で用途も広いが,特に木綿に藍染(あいぞめ)した浴衣地が知られる。
→関連項目絞染鳴海緑[区]

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大辞林 第三版の解説

ありまつしぼり【有松絞】

名古屋市緑区有松・鳴海なるみ付近で産する木綿の絞り染め。浴衣ゆかた地・手ぬぐい・兵児帯へこおびなどとする。鳴海絞なるみしぼり

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世界大百科事典内の有松絞の言及

【絞染】より

…一方,江戸初期ころから地方において木綿絞の夜着,ゆかた,手ぬぐい,献上手綱などが生産された。なかでも有松(名古屋市緑区)地方で慶長年間(1596‐1615)に竹田庄九郎がはじめたといわれる有松(ありまつ)絞は,尾張藩の庇護のもとに産業として栄えた。街道筋の鳴海の宿場で売られたので鳴海(なるみ)絞の名で知られ,今日に及んでいる。…

【染色】より

…流行は地方にも波及し,京都の絹布の絞に対して,木綿の絞が出現した。そのなかで最も生産が盛んで広く世に知られたのが,尾州の有松絞であった。有松絞の年譜によれば寛永年間(1624‐44)に紅や紫の色染絞が始められ,延宝年間(1673‐81)には大名絞,杢目絞,手綱絞などの技法を組み合わせた文様絞が考案され,文化年間(1804‐18)には養老絞や筋絞,新しい手綱絞の工夫,1850年(嘉永3)には鈴木金蔵によって養老影絞,竹田利三郎により白影(しらかげ)絞が考案されるなど,めざましい発展を遂げた。…

※「有松絞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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