豊後(読み)ブンゴ

デジタル大辞泉 「豊後」の意味・読み・例文・類語

ぶんご【豊後】

旧国名の一。現在の大分県大部分豊州
豊後節」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「豊後」の意味・読み・例文・類語

ぶんご【豊後】

  1. [ 1 ] 西海道一一か国の一国。古くは豊国(とよのくに)と呼ばれたが、七世紀末、豊前・豊後の二つに分かれて、それぞれ一国となる。鎌倉時代から室町時代にかけて大友氏が守護となり、大友宗麟のころはキリスト教伝道の中心地となる。江戸時代は臼杵藩など七藩に分かれ、明治四年(一八七一)七月の廃藩置県により臼杵杵築などの八県が置かれた。同年一一月大分県に統合。豊州。
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. ぶんごぶし(豊後節)」の略。
      1. [初出の実例]「義太夫には余程あれど中々豊後(ブンゴ)には及もないこと」(出典:談義本・当風辻談義(1753)四)
    2. ( 浄瑠璃品位をいった俚諺に「土佐上下に外記袴、半太羽織に義太股引、豊後(ブンゴ)可愛や丸裸」といったところから ) 丸裸をいう。
      1. [初出の実例]「義太夫でふんこをはたる大晦日」(出典:雑俳・柳多留‐六四(1813))

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防府市歴史用語集 「豊後」の解説

豊後

 現在の大分県南部の旧国名です。豊[とよ]国と呼ばれていた国が7世紀の終わりに豊前[ぶぜん]と豊後にわかれます。鎌倉時代には大友[おおとも]氏が守護[しゅご]になり、九州北部に勢力をのばしました。

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