有隣(読み)ユウリン

デジタル大辞泉 「有隣」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐りん〔イウ‐〕【有隣】

《「論語里仁から》徳のある人の周囲には同類のものが自然に集まること。→徳は孤ならず必ず隣あり

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精選版 日本国語大辞典 「有隣」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐りん イウ‥【有隣】

〘名〙 (「論語‐里仁」の「子曰、徳不孤、必有鄰」から) 徳のある人の周囲には、同じような人が自然に集まってくること。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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世界大百科事典(旧版)内の有隣の言及

【医学】より

…留学生の中には,逆に中国で名医として遇せられるものも出ている。室町時代に書かれた医学書としては,南禅寺の僧医有隣が書いた《福田方》2巻,筑前の僧医生西の《五体身分集》3巻がある。いずれも,著者の独自の見解がおもに編されている。…

【医者】より

…(2)実証医学の展開期 南北朝期以降になると,争乱を反映して,僧医や武士たちが実用本位の医療を行うようになった。僧医の壺隠庵有隣は疾病ごとにその原因,症候,診断,類症鑑別,予後を記した《福田方》を著し,生西は民間療法を結集した《五体身分集》を著してその普及をはかっている。治療に必要な技術だけを重視したもので,戦国期の金創医に大きな影響を与えた。…

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