木の下隠る(読み)コノシタガクル

デジタル大辞泉 「木の下隠る」の意味・読み・例文・類語

このした‐がく・る【木の下隠る】

[動ラ四]木の下の陰に隠れる。
秋山の―・り行く水のわれこそまさめおもほすよりは」〈・九二〉
[動ラ下二]に同じ。
「―・れ行く水の浅き心にまかせつつかき集めたるくち葉には」〈新勅撰・雑五〉

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精選版 日本国語大辞典 「木の下隠る」の意味・読み・例文・類語

このした‐がく・る【木下隠】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 茂っている木の葉の下に隠れる。
    1. [初出の実例]「秋山の樹下隠(このしたがくり)逝く水のわれこそ益(ま)さめおもほすよりは」(出典万葉集(8C後)二・九二)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「木のしたがくれ ゆく水の 浅き心に まかせつつ かきあつめたる くち葉には〈藤原清輔〉」(出典:久安百首(1153)雑下)

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