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藤原清輔 ふじわらの

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美術人名辞典の解説

藤原清輔

平安後期の歌人・公卿。顕輔の子。歌門の六条家に生まれ、弟の重家・顕昭らと共に家業を発展させた。保元の乱後に頭角を表わし、御子左家藤原俊成と並び称された。『続詞花集』の撰者。『和歌初学抄』の著がある。安元3年(1177)歿、74才。

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デジタル大辞泉の解説

ふじわら‐の‐きよすけ〔ふぢはら‐〕【藤原清輔】

[1104~1177]平安後期の歌人・歌学者。顕輔(あきすけ)の子。六条家中心人物で、俊成と並び称された。二条天皇の命で、「続詞花集」を撰。著「奥義抄」「袋草紙」、家集「清輔朝臣集」など。

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百科事典マイペディアの解説

藤原清輔【ふじわらのきよすけ】

平安後期の歌人,歌学者。《詞花和歌集》を撰した藤原顕輔の子。12世紀中期の歌壇に重きをなし,藤原俊成御子左(みこひだり)家と拮抗する六条家の主柱としてその歌学を大成した。
→関連項目袋草紙

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

藤原清輔 ふじわらの-きよすけ

1104-1177 平安時代後期の官吏,歌人。
長治(ちょうじ)元年生まれ。藤原顕輔(あきすけ)の子。母は高階能遠の娘。太皇太后宮大進(だいじょう)となり,正四位下にいたる。歌道の六条家をつぎ,その全盛期をきずいた。「奥儀抄(おうぎしょう)」「袋草紙」などの歌学書をあらわし,「続詞花和歌集」を私撰。勅撰集には「千載和歌集」以下に89首がはいっている。安元3年6月20日死去。74歳。家集に「清輔朝臣集」。
【格言など】長らへばまたこのごろやしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき(「小倉百人一首」)

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朝日日本歴史人物事典の解説

藤原清輔

没年:治承1.6.20(1177.7.17)
生年:長治1(1104)
藤原氏北家末茂流。父は左京大夫顕輔,母は長門守高階能遠の娘。初名は隆長。父との不和のため,官位昇進は停滞し,正四位下皇太后宮大進にとどまる。40歳代なかばまで無位無官の状態が続いたこともあって,詠歌の機会に恵まれず,久安6(1150)年『久安百首』への出詠が,公的な和歌行事への最初の登場であった。百人一首に採られた「ながらへばまたこの頃やしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋ひしき」は,30歳代の不遇な時期の心境を詠じたものである。その後は,崇徳上皇,二条天皇,九条兼実らの信任を得,数多くの歌合の判者を務めるなど,盛んな和歌活動を展開。父の没後は,歌道家六条家を継承して,御子左家の藤原俊成と共に,歌壇の指導者的地位を占めた。家集に『清輔朝臣集』があるほか,私選集『続詞花和歌集』を編纂。『奥義抄』『和歌一字抄』『袋草紙』『和歌初学抄』などの歌学書を執筆し,『古今和歌集』『後撰和歌集』の書写,校訂を行うなど,歌学者として大きな業績を残す。一方で,歌人としても,『歌仙落書』がその歌風を「風体さまざまなるにや。面白くも,また寂びたることも侍り。たけ高き筋や後れ侍らむ」と評するように,多種,多様な作風の和歌を詠じている。<参考文献>『千載和歌集とその周辺』(『谷山茂著作集』3巻),井上宗雄『増補版 平安後期歌人伝の研究』

(加藤睦)

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世界大百科事典 第2版の解説

ふじわらのきよすけ【藤原清輔】

1104‐77(長治1‐治承1)
平安末期の歌人。顕輔の子。正四位下太皇太后宮大進。六条家重代の指導者として御子左(みこひだり)家と対抗,伝統派を代表する宏才とうたわれた。《続詞花和歌集》編纂のほか,《袋草紙(ふくろぞうし)》《奥儀抄》《和歌初学抄》《和歌一字抄》などの歌学書を執筆,制度化された歌道を集大成,関白九条兼実の和歌師範もつとめた。〈永らへばまたこの頃や偲ばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき〉(《新古今集》巻十八)が著名である。

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大辞林 第三版の解説

ふじわらのきよすけ【藤原清輔】

1104~1177) 平安末期の歌人・歌学者。顕輔の子。正四位。太皇太后宮大進。六条家の中心人物。「続詞花和歌集」を撰した。晩年御子左家の俊成と対峙。著「和歌初学抄」、家集「清輔朝臣集」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

藤原清輔
ふじわらのきよすけ

[生]長治1(1104)
[没]安元3(1177).6.20.
平安時代後期の歌人。歌学者。顕輔 (あきすけ) の子。正四位下皇太后宮大進。『久安百首』 (1150) の作者となり,多数の歌合に出詠,判者となった。二条天皇の勅により『続詞花和歌集』を撰進しようとしたが,永万1 (65) 年崩御のため果せず,私撰集にとどまった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

藤原清輔
ふじわらのきよすけ
(1104―1177)

平安後期の歌人、歌学者。六条家の始祖顕季(あきすえ)の孫、顕輔の子。官途の昇進が遅く47、8歳まで従五位下、以後太皇太后宮大進(たいこうたいこうぐうだいじん)、正四位下に至った。父との不和で顕輔の撰(せん)した『詞花(しか)集』を非難したが、1155年(久寿2)顕輔から柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の影像を授けられ歌学の六条藤家(ろくじょうとうけ)を継ぐ。多くの歌合(うたあわせ)、歌会に参加または主催し、判者を務めた。博学の人として知られ、『奥義抄(おうぎしょう)』『和歌一字抄』『袋草紙(ふくろぞうし)』『和歌初学抄』などの歌学書を次々に書いた。また二条(にじょう)院の崩御のため勅撰集にならなかったという『続詞花(しょくしか)集』、義弟顕昭(けんしょう)と共編の『和歌現在書目録』、現在伝わらないものに『題林』『牧笛記』『注古今』などがある。『清輔本古今集』をはじめ古典の書写校勘にも励む。顕昭とともに実証的な六条家の学風を大成し、藤原俊成の御子左(みこひだり)家に相対した。詠歌は伝統的な落ち着いた作にみるべきものがあり、家集に『清輔朝臣(あそん)集』がある。[藤岡忠美]

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世界大百科事典内の藤原清輔の言及

【奥儀抄】より

…平安後期の歌論。藤原清輔著。1124年(天治1)から44年(天養1)ごろに著され,はじめ崇徳天皇に,のちに増補して二条天皇に奉られた。…

【袋草紙】より

…平安末期の歌論。藤原清輔著。上下2巻。…

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