本山茶

デジタル大辞泉プラス 「本山茶」の解説

本山茶(ほんやまちゃ)

静岡県安倍川とその支流・藁科川流域の山間部で生産される緑茶銘柄。「静岡本山茶」ともいう。将軍家御用茶にも用いられた高品質な茶として知られ、古くは「安倍茶」と呼ばれたが、明治時代に茶農家の築地光太郎が「本山茶」と命名し、ブランド化した。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の本山茶の言及

【静岡[市]】より

…産業別就業者の割合では第1次産業が3.9%,第2次産業が29.4%,第3次産業が66.4%(1995)を占める。農業では年平均気温16℃と温暖な気候を生かした茶,ミカン,野菜の栽培が中心で,江戸期から生産されていた茶は明治以降輸出品となったこともあって発展し,安倍川,藁科川筋の本山(ほんやま)茶は銘茶として知られる。また市内には県内各地から集められた荒茶の再製工場が多い。…

【煎茶】より

…北海道と東北の一部を除いて日本全土でつくられており,産額は静岡県が最も多く,鹿児島,三重,埼玉の諸県がそれに続く。産地銘柄としては,静岡県の川根茶,本山茶,京都府では宇治田原や和束(わづか)の宇治茶,埼玉県の狭山(さやま)茶,三重県の伊勢茶,奈良県の大和茶などが知られている。品種としては,明治末に静岡県で育てられた藪北(やぶきた)が品質,収量ともにすぐれ,全国的に栽培されて茶樹の代表種とされている。…

※「本山茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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