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静岡県 しずおか

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

静岡〔県〕
しずおか

面積 7777.42km2(境界未定)。
人口 370万305(2015)。
年降水量 2324.9mm (静岡市)。
年平均気温 16.5℃(静岡市)。
県庁所在地 静岡市
県木 モクセイ
県花 ツツジ
県鳥 サンコウチョウ

中部地方南東部,太平洋に面する県。西部に,南北方向の糸魚川-静岡構造線が通り,その東側に富士火山帯がある。ここには富士山 (3776m) ,天城山 (1406m) ,達磨山 (982m) などの火山が散在し,温泉が湧く。伊豆半島御前崎にいだかれて駿河湾があり,御前崎から遠州灘沿いの海岸には砂丘が続き,その内陸に有度山,小笠山,牧之原,三方原磐田原の洪積台地がある。北部には 3000m級の赤石山脈が連なり,一部は海岸近くまで達する。南西端に浜名湖があり,富士川,安倍川,大井川,天竜川が南流して太平洋に注ぐ。気候は太平洋岸気候で,特に冬の晴天が特徴。7世紀末に遠江,駿河,伊豆の3国が確定,中世には足利,今川,北条氏などが勢力を争った。徳川家康は天下統一後駿府 (現静岡市) に隠居した。江戸時代には東海道五十三次のうち 22宿が設けられ,新居には関所もおかれた。明治4 (1871) 年廃藩置県によって静岡,浜松,足柄,堀江の4県に区分され,1876年統合して静岡県となる。農業では牧之原台地を中心とした茶,山地の斜面を利用したミカン,温暖な気候を利用したイチゴメロン,キヌサヤエンドウ,花卉などが代表的な産物。京浜,中京の工業地帯を結ぶ東海工業地域で,岳南地区の製紙,化学,機械,静岡・清水の食品,家具,浜松の楽器,オートバイの生産が盛んであったが,電気機械器具製造業の伸びが著しい。焼津,清水を中心に水産業も活発で,カツオ,マグロなどの遠洋漁業の基地となっている。大井川下流の吉田町付近と浜名湖はウナギの養殖場として有名。富士箱根伊豆,南アルプスの両国立公園,天竜奥三河国定公園,伊豆半島一帯の温泉地など観光地も多い。東海道新幹線,JR東海道本線,東名高速道路が通じる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本の地名がわかる事典の解説

〔静岡県〕静岡〈県〉(しずおか〈けん〉)


中部地方南東部に位置する県。
全国有数の工業県であるとともに、温暖な気候と地理的特性から農業も盛んで、茶・ミカンは特産。遠洋漁業やウナギ養殖でも知られる。東は神奈川県、北は山梨県、北西部は長野県、西は愛知県に接する。北に富士山と南アルプス(赤石山脈)の南端をかかえ、南は駿河(するが)湾・遠州灘(えんしゅうなだ)に面し、伊豆(いず)半島の東岸は相模(さがみ)湾に臨む。県域は沼津(ぬまづ)市を中心とする東部、静岡市を中心とする中部、大井(おおい)川以西の西部に分けられる。人口375万571。面積7780.50km2。人口密度482.05人/km2。管轄市町村は23市12町。県庁所在地は静岡市。県花はツツジ
歴史を見ると、旧石器時代末期から縄文時代早期の化石人骨が浜名(はまな)湖北方の浜松市浜北(はまきた)区(浜北人)と北区(三ヶ日人)から発見されている。縄文遺跡では、浜松市の蜆塚(しじみづか)遺跡(国の史跡)が、弥生遺跡では登呂(とろ)遺跡(特別史跡)が有名。大化(たいか)の改新で駿河(するが)国・遠江(とおとうみ)国が成立し、680年(天武(てんむ)天皇8)に伊豆(いず)国が分離された。南北朝時代からは今川氏が駿河・遠江両国の守護となり、のち戦国大名に成長した。江戸幕府を開いた徳川家康は、1605年(慶長(けいちょう)10)に将軍職を子の秀忠に譲って駿府(すんぷ)に居城し大御所として実権をふるった。江戸時代に駿河・遠江両国は譜代大名領と幕府直轄領・旗本領に分割され、江戸と上方を結ぶ要地として東海道の宿駅が整備された。1868年(明治元)、明治政府によって徳川家達(いえさと)が駿府藩の藩主となった。同年、県東部に韮山(にらやま)県が成立。1871年の廃藩置県で静岡県・堀江県(のち浜松県と改称)が成立。1876年に旧伊豆国と浜松県を静岡県に編入。1878年に伊豆諸島を東京府に移管し、現在の県域となる。
地勢を見ると、東部には富士山・愛鷹(あしたか)山・箱根(はこね)山・天城(あまぎ)山などの火山群が連なる。この大山塊の西側に本州を二分するフォッサマグナが走る。県北部一帯に険しい山岳地形をつくる赤石山脈の主稜(しゅりょう)部が長野県境となり、大井川の谷を挟み身延山地が広がる。伊豆半島中部から狩野(かの)川が北流し、山梨県からは富士川が南流して駿河湾に注ぎ、河口に沖積平野を形成する。赤石山脈南斜面から安倍(あべ)川・大井川が駿河湾に、長野県から天竜(てんりゅう)川が南流し遠州灘に注ぐ。大井川下流西岸には牧ノ原(まきのはら)、天竜川下流には磐田原(いわたはら)・三方原(みかたはら)の隆起扇状地が広がる。伊豆半島沿岸には海食海岸が続き、駿河湾の湾奥部や西岸、遠州灘沿岸には砂丘海岸が発達する。気候は、太平洋岸式気候に属するが、伊豆半島南部などは雨量の多い南海型に属する。赤石山脈南斜面では年間降水量が3000mmを超す。
産業は、農業では、水田比率が約34%とそれほど高くない。気候と交通の便に恵まれて早くから商品作物の栽培が発達し、とくに牧ノ原・三方原などを中心にした茶(生葉・荒茶)は全国一の茶園面積・生産量を誇る。駿河湾沿岸の丘陵部や伊豆半島・浜名湖沿岸では普通温州(うんしゅう)ミカンの栽培が盛んで、全国一の産地。施設園芸農業も早くから発達し、久能(くのう)山南麓(なんろく)でイチゴ、伊豆半島でガーベラなどの花卉(かき)、天竜川下流域で温室メロンなどを栽培。このほか、ワサビ・葉ショウガ・メキャベツ・切り枝の収穫量でも全国第1位。富士山麓などでは大規模な酪農・畜産も行われている。大井川・天竜川流域や伊豆半島の天城山付近ではスギ・ヒノキの良材を産する。水産業は、近海・遠洋漁業とも早くから発達し、焼津(やいづ)・清水(しみず)・御前崎(おまえざき)などは屈指の水揚げを誇る。伊豆半島沿岸でテングサ漁、駿河湾でサクラエビ漁、遠州灘でシラス漁が行われる。浜名湖沿岸や大井川下流域はウナギ養殖の先進地だったが、現在は隣の愛知県に主産地が移った。工業は、第二次世界大戦中から発展し、浜松市ではピアノなどの楽器やオートバイ、富士市周辺では豊富な湧水(ゆうすい)を利用した製紙業が集積し、色板紙(いろいたがみ)は全国一の出荷額を誇る。パルプ製造機械・木材加工機械をはじめ、輸送用機器・電機・非鉄金属・化学・飲料などの各分野で全国屈指の地位を占め、工業製品出荷額は全国第3位。
観光では、東部の富士箱根伊豆国立公園は日本を代表する国際観光地。北部の赤石山脈は南アルプス国立公園、西部の天竜川中流域は天竜奥三河国定公園に属する。そのほか中部に日本平(にほんだいら)と三保松原(みほのまつばら)、西部では浜名湖周辺、北部の寸又峡(すまたきょう)など全国に知られた観光地も多い。民俗芸能の遠江森町(とおとうみもりまち)の舞楽、西浦の田楽(でんがく)、遠江のひよんどりとおくないのほか、伝統行事では大江八幡神社の御船(おふね)行事、有東木(うとうぎ)の盆踊、徳山の盆踊、見付天神裸祭などがあり、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている。湖西市新居(あらい)町では7月下旬に遠州新居手筒花火が行われる
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出典|講談社
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