本田圭佑(読み)ほんだけいすけ

知恵蔵 「本田圭佑」の解説

本田圭佑

日本のプロサッカー選手。1986年6月13日生まれ、大阪府摂津市出身。イタリアの名門ACミランに所属するミッドフィールダー。身長182センチメートル、体重74キログラム。
幼少期からサッカーを始め、中学時代はガンバ大阪ジュニアユースに所属。石川県の星稜高校時代には全国高校サッカー選手権ベスト4の実績を残し、卒業後は名古屋グランパスエイトに3シーズン在籍、リーグ戦90試合に出場、11得点を挙げた。もともと海外志向が強く、2007年シーズン終了後にオランダ1部リーグのVVVフェンロー、10年シーズンからはロシアの強豪CSKAモスクワ移籍。主力選手としてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)などでも活躍し、ヨーロッパでの足場を固めていった。
日本代表としては10年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会に出場、予選リーグ第3戦のデンマーク戦では得意の左足でブレ球による無回転のフリーキックを決め、世界に「HONDA」の名をアピールした。その後は右ひざ半月板損傷などによる長期のブランクもあったが、復帰後も代表の絶対的エースとして活躍、13年6月のワールドカップアジア最終予選のオーストラリア戦では劇的なピーケーでワールドカップ本戦への出場を決めた。同年の12月には少年時代からの夢だったイタリア・セリエAのACミランへ完全移籍。希望通りに10番をつけたが、14年は出場機会に恵まれずわずか1得点と、移籍1年目は試練と向き合った。
本来は攻撃的ミッドフィールダーだが、左足の強烈なキックやシュートレンジの広さを生かしたロングシュートなどを武器に、積極的にゴールを狙う。屈強な外国人選手にも当たり負けしない体幹の強さに加え、どんな苦境でも弱音をはかず、強気な発言で自らとチームメイトを鼓舞する姿は、これまでの日本人選手とは異質の魅力を放っている。
「優勝を目指す」と豪語して乗り込んだ2014年FIFAワールドカップブラジル大会では、初戦のコードジボワール戦で先制点を決めたが、その後は本領を発揮できず、チームも2敗1分で予選リーグを敗退した。

(城島充  フリーライター / 2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「本田圭佑」の意味・わかりやすい解説

本田圭佑
ほんだけいすけ
(1986― )

プロサッカー選手。ミッドフィルダー(MF)。6月13日、大阪府生まれ。星稜高―名古屋グランパスエイト(名古屋グランパス)―VVVフェンロ(オランダ)―CSKAモスクワ(ロシア)―ACミラン(イタリア)。星稜高時代の2004年(平成16)7月14日、特別指定先の名古屋グランパスの一員としてナビスコ杯ジュビロ磐田戦に出場した。Jリーグ戦初出場は2005年3月5日、ジェフユナイテッド千葉戦。国際Aマッチ初出場は2008年6月22日、バーレーン戦。2005年ワールドユース選手権(現、U20ワールドカップ)オランダ大会、2008年U23日本代表としてオリンピック北京大会に出場した。2010年ワールドカップ南アフリカ大会、2014年ワールドカップ・ブラジル大会の日本代表選手。2009年にはエールステディヴィジ(オランダ2部リーグ)最優秀選手賞を受賞した。

[編集部]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「本田圭佑」の解説

本田圭佑 ほんだ-けいすけ

1986- 平成時代のプロサッカー選手。
昭和61年6月13日生まれ。ポジションはMF。中学時代はガンバ大阪ジュニアユースに所属。平成16年名古屋グランパスエイトの特別指定選手となり,ナビスコカップに出場する。17年星稜高を卒業し,名古屋グランパスエイトに正式入団。20年オランダのVVVフェンロに移籍。同年FIFAワールドカップアジア地区3次予選のバーレーン戦で国際Aマッチ初出場。22年ロシアのPFC CSKAモスクワに移籍。同年FIFAワールドカップ(南アフリカ大会)の日本代表にえらばれ,全4試合にフル出場。グループリーグのカメルーン戦,デンマーク戦で得点をあげ決勝トーナメント進出に貢献した。無回転のフリーキックなどキック力に優れる。26年イタリアのACミランに移籍。同年FIFAワールドカップ(ブラジル大会)の日本代表にえらばれる。大阪府出身。

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