…本草を小野蘭山に学んだ。28年(文政11)《本草図譜》96巻92冊を完成,30年(天保1)から44年(弘化1)にかけて出版した。本書は外国産も加えた約2000種の植物を収載する江戸時代最大の彩色植物図鑑である。…
…やっと18世紀になって,貝原益軒の《大和本草》(1709)や稲生若水の《庶物類纂》(未完),小野蘭山《本草綱目啓蒙》(1806)などによって日本風の本草学が集成されていった。江戸時代末にはC.P.ツンベリーやP.F.vonシーボルトなどを介して西洋本草学の影響が及び飯沼慾斎《草木図説》(1852),岩崎灌園《本草図譜》(1828)などが出版され,日本の植物についての高い知見が示されていった。【岩槻 邦男】。…
※「本草図譜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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