来向かふ(読み)キムカウ

デジタル大辞泉 「来向かふ」の意味・読み・例文・類語

き‐むか・う〔‐むかふ〕【来向かふ】

[動ハ四]時や人がやってくる。近づいてくる。
日並ひなみし皇子みこと馬並めて狩り立たしし時は―・ふ」〈四九

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「来向かふ」の意味・読み・例文・類語

き‐むか・う‥むかふ【来向】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「むかう」は向き合うの意 ) こちらに向かって近づいてくる。古くは、時が近づく意に用いられたが、のちに、人などについても用いられるようになった。
    1. [初出の実例]「日並の皇子の命の馬並(な)めて御狩立たしし時は来向(きむかふ)」(出典万葉集(8C後)一・四九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む