東サヤン山脈(読み)ひがしサヤンさんみゃく(その他表記)khrebet Vostochnyi Sayan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東サヤン山脈」の意味・わかりやすい解説

東サヤン山脈
ひがしサヤンさんみゃく
khrebet Vostochnyi Sayan

ロシア中東部,東シベリア南部にある山脈。クラスノヤルスク地方南部に始り,イルクーツク州とトゥーバ共和国境界をなしながら南東に延びてブリヤート共和国に入り,モンゴルとの国境沿いにバイカル湖の西まで続く。全長約 1000km。最高峰ムンクサルドゥイク山 (3491m) 。古生代の造山運動で形成された古い山地で,準平原化したのち新生代に再び隆起した。山頂部は準平原面を残し比較的平らな部分が多く,小規模な氷河もある。山地斜面の低い部分には混合樹林があり,高くなるにつれ針葉樹林となり,標高 1500~2000m以上には高山性ステップが広がる。鉱物資源に富む。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android