改訂新版 世界大百科事典 「東武実録」の意味・わかりやすい解説 東武実録 (とうぶじつろく) 江戸幕府官撰による2代将軍徳川秀忠の事跡録。40巻。幕臣の松平忠冬が1683年(天和3)幕府の命を受け,翌84年(貞享1)に完成した。同じ時期に成立した徳川家康の事跡録《武徳大成記》の後を受け,家康没年の1616年(元和2)正月から秀忠没年の32年(寛永9)12月までを編年体で記す。記述は簡略であるが,幕府法令等は原文を収載している。影印版は《内閣文庫所蔵史籍叢刊》所収。執筆者:宮崎 勝美 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by