普及版 字通 「杲」の読み・字形・画数・意味


8画

[字音] コウ(カウ
[字訓] あきらか・たかい

[説文解字]

[字形] 会意
日+木。〔説文〕六上に「なり。日の木上に在るに從ふ」とあり、次条に「杳(えう)は冥なり。日の木下に在るに從ふ」とあるのに対する。また東字条に「日の木中に在るに從ふ」とするが、東は(たく)の象形字で、日と木に従う字ではない。〔詩、衛風、伯兮〕に「杲杲として出づる日あり」、また〔楚辞、遠遊〕に「陽(ひ)杲杲として其れ未だ光あらず」など、日のかがやきや昇るさまをいう。

[訓義]
1. あきらか、日がかがやく。
2. たかい、日がたかい。

[古辞書の訓]
名義抄〕杲 アキラカナリ・シロシ・タカヒ 〔字鏡集〕杲 シロシ・アキラケシ・ヒノイヅル・ヒロシ・タカシ

[語系]
杲・昊()kは同声。みな高し、明らかの意がある。ただ昊()は皋と同じく、獣屍の暴露(ばくろ)して白く暴(さら)されたものをいう。

[熟語]
杲乎・杲杲
[下接語]
日杲・東杲

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android