精選版 日本国語大辞典 「松反」の意味・読み・例文・類語 まつ‐がえり‥がへり【松反】 枕 感覚などが麻痺する意の「しひ」にかかる。かかりかた未詳。[初出の実例]「松反(まつがへり)しひてあれやは三つ栗の中上(なかのぼ)り来ぬ麻呂といふ奴(やつこ)」(出典:万葉集(8C後)九・一七八三)松反の補助注記一説に、姿を隠していた鷹がもとの場所に帰ることを意味する鷹狩り用語で、「しひ(しび)」と結びついて手元や鳥屋に帰り渋る意という。さらに、鷹の羽が晩夏から初冬にかけて山や鳥屋で抜けかわるのを「山がへり」「鳥屋がへり」と言うところから、松を塒(ねぐら)とする鷹のそれと解する説もある。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例