松本郷(読み)まつもとごう

日本歴史地名大系 「松本郷」の解説

松本郷
まつもとごう

狩野かの川と支流大場だいば川の合流点北方の現松本付近に比定される中世の郷。明応三年(一四九四)一二月吉日の高向二郎道者職売券(橋村家文書)に関連して作成されたと考えられる伊豆国道者注文(同文書)に「松本ノ里松本殿御一家中 さかま殿御一家中」とみえ、伊勢参詣の道者が当地にいた。永禄二年(一五五九)頃には南条右京亮の知行一五〇貫文が松本郷にあり、このうち一〇〇貫文は寄子六人に給恩として下され、残り五〇貫文は南条氏の知行五ヵ所の夫銭・役銭を補助するために下されたものであった(北条氏所領役帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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