松野郷(読み)まつのごう

日本歴史地名大系 「松野郷」の解説

松野郷
まつのごう

南松野みなみまつの・北松野の辺りに比定される戦国期の郷。永禄一二年(一五六九)四月一日付の穴山信君判物写四通のなかに「松野郷」とみえ、当郷の一八貫文(大村方)が望月八郎右兵衛に(望月文書)、二八貫六〇〇文(安武分内)が望月与三兵衛に(同文書)、一八貫文が青木惣右衛門に(判物証文写)、一〇〇貫文(荻拘来知行内)が万沢遠江守に(「諸家文書纂」所収万沢家文書)、それぞれ戦功の賞として与えられている。また同年閏五月一九日の穴山信君朱印状二通によると、興津おきつ(現清水市)と当郷の間で五貫文が佐野二郎右衛門尉に(恩地文書)、一〇貫文が青柳二右兵衛尉に(青柳正一氏所蔵文書)与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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