架利素米農比登理棋止(読み)かりそめのひとりごと

日本歴史地名大系 「架利素米農比登理棋止」の解説

架利素米農比登理棋止(拾遺泉州志)
かりそめのひとりごと

八巻四冊 中盛彬著

原本 鬼洞文庫・降井多聞

解説 成立は正編が文政二年、後編は天保年間と考えられる。異本が多く、外題は「拾遺泉州志」「加李素免草紙」などがある。いずれも鬼洞文庫所蔵本で、「拾遺泉州志」には美濃判一五巻三冊のものと、半紙判一五巻一五冊のものがある。ともに目次を備える。「加李素免草紙」は菊判一冊の活版本で、目次がなく欠条も多く、「架利素米農比登理棋止」の抜粋である。泉南地方の豪族降井氏出身の盛彬が、古書を見、また人に伝え聞いた事柄和泉国に関する一五〇余の説話として記す。

活字本 和泉史料叢書

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android