染上(読み)そめあげる

精選版 日本国語大辞典 「染上」の意味・読み・例文・類語

そめ‐あ・げる【染上】

〘他ガ下一〙 そめあ・ぐ 〘他ガ下二〙 すっかり染めてしまう。染めてその色に仕上げる。染めおえる。
※俳諧・水ひらめ(1698)「部屋部屋のぞき廻る御局山夕〉 染上て鬱金をこぼす潦〈艷士〉」
洒落本・後編風俗通(1775)金錦先生進学解「萌黄裡(もへぎうら)を黒に染上」

そめ‐あげ【染上】

浄瑠璃妹背山婦女庭訓(1771)三「京の水色よい染め上げの、との茶小紋に見初めて染めて、酔うてじゃらくら笹の葉小紋」

そめ‐あが・る【染上】

〘自ラ五(四)〙 染物が、染まって仕上がる。
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉二七「染上(ソメアガ)りし品物持せられて」

そめ‐あがり【染上】

〘名〙 染め上がること。また、その仕上がり具合。染め上げのできばえ。そめあげ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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