具合(読み)グアイ

デジタル大辞泉 「具合」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐あい〔‐あひ〕【具合/工合】

活動や機能からみた物事の状態。「エンジンの―を調べる」「雨戸の滑り―」「風は吹くし波は高いしといった―であった」
健康の状態。「―が悪いので休む」
物事の運び方。「こんな―にやろう」
物事を行うにあたっての状況。都合。「話の―でどうなるかわからない」「午前中は―が悪い」「うまい―に電車が来た」
体面体裁。「ここまできて断るのは―が悪い」
[用法]具合・調子――「からだの具合(調子)がいい」「機械の具合(調子)が悪い」などでは相通じて用いられる。◇「具合」は、「味の具合を見る」「客の集まり具合がいい」「今辞めるのは具合が悪い」のように、物事の状態や周囲の状況を実際に確かめていうのに用いることが多い。◇これに対して「調子」は、動き・勢いなどのようすを外部から感覚的にとらえていうことに用いて、「今日の彼はいつもと調子が違う」「その調子、その調子」「調子を合わせる」のように使う。◇類似の語に「加減」がある。「からだの加減が悪い」のように、「具合」や「調子」と同じように用いるほか、「風呂の加減をみる」のように、程度の意味もある。また、「ほろ酔い加減」「上向き加減」のように接尾語としても用いる。
[類語](1現況近況近状現状現勢現段階局面模様様子様相状況実況情勢成り行き動静態様様態概況形勢容体気配調子有りさま有りよう性状事態雲行き風向きシチュエーション/(2健康状態調子あんばい加減コンディション本調子呼吸体調/(4都合

ぐ‐わい【具合/合】

ぐあい(具合)」に同じ。歴史的仮名遣い未詳

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精選版 日本国語大辞典 「具合」の意味・読み・例文・類語

ぐわい【具合・工合】

  1. 〘 名詞 〙ぐあい(具合)
    1. [初出の実例]「『のみこんだか、がてんか』と、つまとむすめへかすがひ詞。ぐわひをしらぬ八まん六郎」(出典:浄瑠璃・狭夜衣鴛鴦剣翅(1739)四)

具合の補助注記

歴史的仮名遣いは未詳。通常「ぐはひ」とするが、「ぐはひ」の語源は不明。また一方、「ぐあい」の変化した、口語的ないい方とみる説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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