染筠(読み)せんいん

精選版 日本国語大辞典 「染筠」の意味・読み・例文・類語

せん‐いん‥ヰン【染筠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 帝舜の死を悲しんで、その娘の泣いた涙が筠(竹)を染めて斑(ふ)になったという「博物志」の故事による ) 竹をも染めるほどの涙。はげしい悲嘆の涙のたとえにいう。
    1. [初出の実例]「蘭室屏風徒張、断腸之哀彌痛、枕頭明鏡空懸、染筠之涙逾落」(出典:万葉集(8C後)五・七九四右詩序文)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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