故事(読み)こじ

日本大百科全書(ニッポニカ)「故事」の解説

故事
こじ

古典や口承などによって、昔から伝えられてきたいわれのある事柄や語句。「古事」とも書く。先例や前例となるべきことから、物事の由緒を明らかにするもの、人々が教訓とすべき名言に至るまで、「いわれ」の範囲はたいへんに幅広く、ほとんど実に類するものもある。古典世界の理解に必須(ひっす)のものが多いが、それらは単なる知識としての価値だけではなく、それらの多くは自らの身を修め、社会のために役だたせる知恵の宝といった感もあり、洗練されたその表現と相まって優れた文化遺産となっている。

[宇田敏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉「故事」の解説

こ‐じ【故事/古事】

昔あった事柄。古い事。
昔から伝わってきている、いわれのある事柄。古くからの由緒のあること。「―成句」
[類語]謂れ由緒由来来歴縁起歴史沿革変遷道程歴程足跡そくせき歩み年輪因縁来由成り立ちルーツ始まる因る

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普及版 字通「故事」の解説

【故事】こじ

古事。また、先例。〔漢書、劉向伝〕の時、宣の故事に循(したが)ひ、名儒俊材を招して左右に置く。生、して能く辭を屬(つく)るを以て、王襃・張子僑等と竝びに對す。

字通「故」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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