柳生武芸帳(読み)ヤギュウブゲイチョウ

デジタル大辞泉 「柳生武芸帳」の意味・読み・例文・類語

やぎゅうぶげいちょう〔やぎふブゲイチヤウ〕【柳生武芸帳】

五味康祐による長編時代小説。昭和31年(1956)から昭和33年(1958)にかけて「週刊新潮」誌に連載単行本は全7巻。剣術家の柳生一族を隠密集団と捉え、その暗躍歴史を描く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の柳生武芸帳の言及

【五味康祐】より

…47年亀井勝一郎を頼って上京,種々の職業を転々としたが,52年《新潮》の〈全国同人雑誌推薦小説特集〉に《喪神》を発表,さらに第28回芥川賞に選ばれて文壇にデビューする。《柳生連也斎》(1955)で剣豪作家として話題を呼ぶと同時に《柳生武芸帳》(1956‐58)を執筆し,剣の柳生を忍びの政治集団としてとらえ直すなど,ユニークな発想にもとづく伝奇ロマンを精力的に発表,一時代をつくる。保田与重郎に師事したこともあって日本浪曼派系の作家たちとの交流も多かったが,文壇きってのオーディオ・マニアとしても知られ,野球,マージャンにも一家言をもち,人相学にも通じていてマスコミ的話題に事欠かなかった。…

※「柳生武芸帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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