栖原三郎兵衛(読み)すはら さぶろべえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「栖原三郎兵衛」の解説

栖原三郎兵衛 すはら-さぶろべえ

?-? 江戸時代中期の漁業家。
蝦夷(えぞ)地(北海道)松前の人。本姓橋本栖原角兵衛(5代)が松前にひらいた栖原屋の初代支配人天明6年天塩(てしお),天売(てうり)島,焼尻(やぎしり)島での漁業の下請負をはじめる。翌年留萌(るもい),苫前(とままえ)の漁場をひらいた。寛政元年支配人は井原忠三郎にかわる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「栖原三郎兵衛」の解説

栖原三郎兵衛

生年生没年不詳
江戸中期,天明5(1785)年,5代栖原角兵衛経営の松前物問屋栖原屋開店時から4年間勤めた支配人で,漁業家。本姓は橋本。松前藩の藩規により営業上,栖原の仮養子形態をとり栖原と名乗り,以後この形式が踏襲された。天明6年天塩一円と天売,焼尻2島の漁場を,翌年留萌・苫前漁場を開き,栖原屋の基礎を築いた。<参考文献>多羅尾忠郎『千島探検実紀』

(田島佳也)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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