根本煩悩(読み)こんぽんぼんのう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「根本煩悩」の意味・わかりやすい解説

根本煩悩
こんぽんぼんのう

仏教用語。本惑,根本惑ともいわれる。心の働きを追求している仏教の倶舎唯識教学では煩悩を根本煩悩と枝末煩悩とに分けており,種々の煩悩のなかの根本となる根本煩悩に,貪,瞋,痴,慢,疑,悪見の6種あるとしている。枝末煩悩はこの根本煩悩に伴って起るものと考えられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android