教学(読み)キョウガク

デジタル大辞泉 「教学」の意味・読み・例文・類語

きょう‐がく〔ケウ‐〕【教学】

[名](スル)
教えることと学ぶこと。教育学問
それぞれ宗教宗派立場から、自らの宗教を研究する学問。
[類語]助言教示訓示アドバイスコンサルティングカウンセリング指導導き教え手引き指南教授教育訓育教導補導ほどう善導誘掖ゆうえき鞭撻べんたつ手ほどき教習コーチ伝授する講義する講ずる仕込むたたき込む育てる導く仕付ける教鞭を執る薫育教化文教育英教えるガイダンス手を取る示教指教徳育知育体育矯正薫陶入れ知恵洗脳感化徳化醇化啓発啓蒙

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精選版 日本国語大辞典 「教学」の意味・読み・例文・類語

きょう‐がくケウ‥【教学】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 教育と学問。教え学ばせること。教えを受け学ぶこと。
    1. [初出の実例]「教学競三余、詞句通六義」(出典:詩序集(1133頃)佳遊不限年詩序〈大江通景〉)
    2. 「十九歳にして教学をすてて参学するに、七旬におよんでなほ不退なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)行持)
    3. [その他の文献]〔礼記‐学記〕
  3. 道徳的な面を学問に付け加えていう語。また、道徳・宗教に関する学問。
    1. [初出の実例]「聖道鼻孔の書作は教学のかたはおもふやうに候へとも」(出典:実隆公記‐明応五年(1496)正月一六日紙背(姉小路基綱書状))

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「教学」の意味・わかりやすい解説

教学
きょうがく

1935年頃,いわゆる学生思想対策とも関連して,伝統的な学問や教育の刷新強化がはかられたが,その際に教育と学問を合せて「教学」という言葉が用いられた。 35年には文部大臣諮問機関として教学刷新評議会が設置されたが,その趣旨は「国体観念,日本精神ヲ根本トシテ学問,教育刷新」をはかるものとされ,同評議会の答申に基づいて 37年には文部省教学局が設けられた。このことからも明らかなように,この言葉には西洋の学問の根底にある合理性を否定し,学問を教育同様にすでに教育を支配していた日本精神主義のもとに従属させようとする意図がこめられている。

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普及版 字通 「教学」の読み・字形・画数・意味

【教学】きよう(けう)がく

教育。学校教育。また、おしえることと学ぶこと。〔礼記、学記〕學びて然る後に足らざるを知り、へて然る後に困(くる)しむを知る。~故に曰く、學相ひ長ずと。

字通「教」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の教学の言及

【宗教学】より

…広く宗教一般の現象,機能,歴史,本質などについて客観的・実証的に研究する学問。個別宗教の研究は,仏教学,キリスト教学,イスラム学,道教学,神道学などに分かれるが,宗教学はこれらの個別宗教に関する研究成果を素材としつつ,そこに共通する普遍的な特性の究明と一般理論の構築を目的としている。 宗教に関する学問は,古く,神の存在・非存在,悟りの実現の有無など実証や検証が不可能な問題を形而上学的に論ずるところから出発した。…

※「教学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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