案者(読み)あんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「案者」の意味・読み・例文・類語

あん‐じゃ【案者】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 思慮分別に富む人。また、知恵のすぐれた人。
    1. [初出の実例]「祐経下らんとて出で立ちけるが、あんじゃ第一の者にて、心をかへて思ひけるは」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)
  3. さまざまな物事に通じている人。博識家。
    1. [初出の実例]「鷹川蔵人秀治は文武二道のあん者にて、筆をっとり文章うるはしく」(出典:浄瑠璃・田村将軍初観音(1714)道行)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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