日本歴史地名大系 「桑下漫録」の解説
桑下漫録
そうかまんろく
一二冊 矢部朴斎編著
成立 天保一五年
原本 亀岡市永光尚氏蔵
解説 亀山藩士矢部朴斎が文化五年から天保一五年にかけて編纂した桑田郡の地誌で、前後編各六冊から成る。前編第一巻は丹波国、桑田郡の由来、亀山城、歴代城主のこと、第二巻以後は諸文献史料や見聞によって、亀山城下九ヵ村および周辺村落について所属・石高・戸員・地勢・産業等概況・社寺・史蹟・伝承等が詳述される。矢部朴斎にはほかに「盥魚庭落葉」など数種の著書がある。なお所蔵者永光尚編、口丹波史談会刊により解体再編のうえ「新編桑下漫録」として翻刻出版が続けられている。第一冊(丹波国・桑田郡・亀山城等)昭和五〇年刊、第二冊(旧亀岡町地区九ヵ村)同五一年刊、第三冊(同一ヵ村・篠地区・堤西地区)同五三年刊。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報