普及版 字通 「梏」の読み・字形・画数・意味
梏
11画
[字訓] かせ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(告)(こく)。〔説文〕六上に「手械(てかせ)なり。天にぐる以なり」(段注本)と告の義をとるものと解するが、は各(かく)と声近く、その通用義である。〔説文〕は桎(しつ)についても「足械(あしかせ)なり。地に質(ただ)す以なり」(段注本)と質の声義を以て解しており、当時の音義説によるものであろう。木を組んだものを格・(校)・梏・械・(きよう)といい、これらは一の語系をなしている。
[訓義]
1. かせ、てかせ、かせする、かせをはめる。
2. とらえる、しばる。
3. 攪と通じ、みだす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕梏 テカシ・アシガシ・ナホシ
[語系]
梏kukは格・挌・械keak、kek、kiong、極gikと声近く、これらはみな木を組んで、ものを阻止する意のある字で、一系の語である。
[熟語]
梏械▶・梏▶・梏拱▶・梏桎▶・梏亡▶・梏掠▶
[下接語]
羈梏・弓梏・鉗梏・桎梏・重梏・杖梏・脱梏・明梏・輸梏
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報