梨井村(読み)なしいむら

日本歴史地名大系 「梨井村」の解説

梨井村
なしいむら

[現在地名]豊中市原田元はらだもと町二―三丁目など

原田村の小名。原田村集落(現原田元町二―三丁目)のうち、梨井株の家は原田北城本丸跡周辺など北側にある(元禄一二年「原田村絵図」野口家文書)。旗本鈴木左門が文化三年(一八〇六)江戸勘定所に出した届書によると、同氏の祖鈴木長左衛門が京都二条城城番勤務中、寛文元年(一六六一)三〇〇石を加増されたとき、原田村のなかの小名梨井村の一部を拝領したという(豊中市史)。延宝五年(一六七七)六月の検地前では、幕府領二四一石余・鈴木領三〇〇石・旗本船越左門領一一一石の入組支配(野口家文書)。元禄一一年(一六九八)四月には、武蔵忍藩阿部領(元禄七年から)二六七石余・鈴木領三〇〇石・船越領二四四石余(同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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