棒の手(読み)ぼうのて

精選版 日本国語大辞典 「棒の手」の意味・読み・例文・類語

ぼう【棒】 の 手(て)

  1. 棒を持つ手の動き。棒の使い方。特に、棒を武器として戦う術。棒術。また、それに用いる棒。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「しんだいをぼうにふるにつけても、さまざまのぼうのてあれば」(出典:評判記・もえくゐ(1677))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の棒の手の言及

【尾張旭[市]】より

…瀬戸市と隣接するため,古くは窯業,土石製品製造業が産業の中心であったが,昭和40年代に工場誘致が進み,電気機器製造業に主役の座を譲り渡した。戦国時代の自衛武術といわれる〈棒の手〉は県の無形文化財に指定されている。【溝口 常俊】。…

【棒】より

…さらに,来訪神が託宣や祝福に訪れる際に携えてくる杖も,呪力ある棒の一例である。棒は最も原始的な武器の一つとされるが,愛知県尾張地方には〈棒の手〉と呼ばれる民俗芸能がある。農民の自衛武術にはじまるとする説と神事芸能に発するという両説があるが,いずれにせよ,この地方の〈馬の塔〉祭礼の警固役として行われている。…

※「棒の手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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