森賢吾(読み)モリ ケンゴ

20世紀日本人名事典 「森賢吾」の解説

森 賢吾
モリ ケンゴ

明治〜昭和期の官僚 貴院議員(勅選);大蔵省海外駐箚財務官



生年
明治8年9月1日(1875年)

没年
昭和9(1934)年1月19日

出生地
佐賀県

学歴〔年〕
東京帝大法科大学政治科〔明治33年〕卒

経歴
明治33年文官高等試験に合格して大蔵省に入り、42年海外駐箚財務官となり、英国フランスに駐在して外債募集に当たる。また、大正8年パリ調和会議の全権委員、9年ジュネーブで開催の賠償問題に関する会議に帝国政府代表委員、11年ゼノアでの経済財政会議の全権委員など国際経済会議の政府代表を務めた。昭和2年官を辞し実業界に入り日本電気証券会長のほか、東京電燈・東邦電力の財務顧問となる。3年パリ開催の対独賠償専門委員となり帝国政府代表として渡仏、4年帰国した。2年から貴院議員(勅選)を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森賢吾」の解説

森賢吾 もり-けんご

1875-1934 明治-昭和時代前期の官僚。
明治8年9月1日生まれ。大蔵省にはいり,海外駐箚(ちゅうさつ)財務官となる。イギリス,フランスに駐在して外債募集にあたり,また大正8年パリ講和会議の全権委員ほか国際経済会議の政府代表をつとめた。貴族院議員。昭和9年1月19日死去。60歳。佐賀県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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