椋川村
むくがわむら
[現在地名]今津町椋川
途中谷村の西にあり、広大な山中に笹ヶ谷・中山・明良谷・堂前・乾谷・崎原・下自在坊・上自在坊・小原谷などの集落が点在する。朽木庄の内で、文明二年(一四七〇)一二月一一日の徳行田地売券(朽木文書)に自在坊の地名があり、売主の徳行は椋川の住人であった。朽木文書中のこの頃の売券に現在の集落名が散見する。長享元年(一四八七)一一月一七日の安富元家書状(同文書)によれば、細川政元被官の大橋左衛門四郎が「むく郷」で山賊にあい、荷を取られ殺されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 