普及版 字通 「楙」の読み・字形・画数・意味
楙
13画
[字訓] しげる・うつくしい・つとめる
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は矛(ぼう)。〔説文〕六上に「木んなるなり」とあり、(茂)と声義同じ。木には楙といい、草にはという。金文の楙字は矛に代えて土に作るものがあり、土は(社)の初文。社を設けるような神樹の茂るところの意であろう。楙はその形声の字であろう。
[訓義]
1. しげる、さかえる。
2. うつくしい、すぐれる。
3. 懋(ぼう)と通じ、つとめる。
4. 貿と通じ、かえる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕楙 シゲル・モケ・ツトム
[声系]
〔説文〕に楙声の字として懋など二字を収める。また袤(ぼう)の籀文の字形は、楙に従う。
[語系]
楙・・muは同声。みな草木の繁茂・茂盛の意をもつ字。またpu、peuは声義の関係があり、みな豊盛の意において通ずる。
[熟語]
楙盛▶・楙遷▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報